「アトゥム エナメル」に搭載されたドンツェ・カドラン快心の1枚

時計特集

ドンツェ・カドランが製作した“快心の1枚”。写真は“柚肌”を強調するようにライティングされているが、実機を見た限りでは、今までの同社製エナメルの中でも群を抜いて滑らかだ。製法自体に違いはないはずなので、おそらくは“偶然の産物”。ぜひ実機を見てもらいたい。


鈴木裕之:取材・文
Text by Hiroyuki Suzuki

 モリッツ・グロスマンのスタンダードモデル「アトゥム」をベースとした、リミテッドエディションが上陸した。日本では1本のみの取り扱いとなる18KRGモデルのシリアルナンバーは、なんと「01/25」。しかし刮目すべきは、搭載されたグラン・フー エナメルの、卓抜した出来映えだ。

 今回「アトゥム エナメル」に盛り込まれたダイアルを手掛けたのは、スイスのドンツェ・カドラン。ユリス・ナルダン(ケリング グループ)の傘下にあるダイアルサプライヤーだが、今回の仕上がり具合はまさしく快心の1枚である。薄い銅板の上に白い釉薬を振りかけて、何度も高温焼成を繰り返すため、通常ならば、ダイアルの表面には若干の柚肌が残るはずだ。それこそがエナメルダイアルの魅力とも言えるのだが、今回の1枚は極めて滑らかなのである。ドンツェ・カドランがホワイトエナメルの表面に“磨き”をかけるはずもないので、今回の仕上がり具合は、“偶然の1枚”ということになる。

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