有名ジャーナリストが選ぶバーゼルワールド2019新作ベスト5/SJX

時計特集

3月20日のプレスデーで幕を開け、26日に閉幕したバーゼルワールド。100年以上の歴史を持つ世界最大規模の同展で、現地に足を運んだジャーナリストたちはなにを見て、なにを思ったのか。国内外の著名ジャーナリストにバーゼルワールドで発表された2019年新作からベスト5をそれぞれ選んでもらった。

SJX Watches創設者/時計ジャーナリストのスー・ジャーシャンが選ぶ新作ベスト5


5位シャネル/ムッシュー ドゥ シャネル エディション ノワール

ムッシュー ドゥ シャネル

既存モデルのバリエーション違いですが、非常に形の整った時計です。スマートなケースと単色のカラーリングが美しいです。中のムーブメントはオリジナルのムッシュー ドゥ シャネルと同じく、興味深い構造と配置がなされています。

シャネル「ムッシュー ドゥ シャネル エディション ノワール」
手巻き(キャリバー 1.)
30石
2万8800振動/時
パワーリザーブ約72時間
ブラックセラミック(直径42mm)
30m防水
世界限定55本
2019年秋発売予定
予価332万5000円(税別)


4位クドケ/クドケ2

クドケ 2は、興味深いムーブメントを持った手頃な価格の時計であり、特色あるデザインですが欠点のない時計です。文字盤の中心には、手彫りの昼夜表示ディスクがあります。また、ムーブメントはクドケの自社製で、ハブリング2「フェリックス」の設計に基づいて開発されています。これは、多くの部品を共有することで手の届く価格を維持することに役立っています。

クドケ「クドケ2」
手巻き(Cal.1 in version 24H)
SS(直径39mm、厚さ10mm)
5気圧防水
118万円(税別)


3位チューダー/ブラックベイ P01

ブラックベイ P01

オリジナルモデルはほとんどの人に温かく受け入れられませんでしたが、デザインと歴史の両面からブラックベイ P01は興味深い時計です。1960年代にチューダーがアメリカ海軍用として作りながら、実際には製品化へと至らなかったプロトタイプを見本に作られています。スタイルとしては奇妙ですが、歴史的な正統性があります。高品質で現代的な時計ですが、チューダーはその機構、ケースの造形とディテールにおいて、オリジナルのプロトタイプの雰囲気を伝えようとしています。手頃な価格であり、今までにない素晴らしいカジュアルウォッチかつ、ウィークエンドウォッチです。

チューダー/ブラックベイ P01」
自動巻き(Cal.MT5612)
26石
2万8800振動/時
パワーリザーブ約70時間
SS(直径42mm)
200m防水
38万7500円(税別)


2位パテック フィリップ/カラトラバ・ウィークリー・カレンダー Ref.5212A

これは本格的なブランドからリリースされた一風変わった時計で、ありふれておらず、魅力的でもあります。フルカレンダーだけではなくウィークリーカレンダーも備え、さらに控えめで身に着けられるサイズのステンレススティールケースであるため、非常に機能的かつ実用的です。複雑な構造を持つ非常に高度な機能を有しながら、文字盤上ではシンプルにまとめられたカレンダー表示に、パテック フィリップの特長をよく表す洗練さがうかがえます。複雑ながら一見シンプルなカレンダーウォッチのため、値段が比較的高いと言われていました。

パテック フィリップ「カラトラバ・ウィークリー・カレンダー Ref.5212A」
自動巻き(Cal.26-330 S C J SE)
50石。
2万8800振動/時
パワーリザーブ約45時間
SS(直径40mm)
3気圧防水
価格未定


1位シチズン/ザ・シチズン AQ6010-06A

ザ・シチズン

技術的な面から見て、バーゼルワールド2019で恐らく最も興味深い時計と言えます。ザ・シチズン AQ6010-06Aは今までで最も正確な腕時計です。年差±1秒以内の実現は卓越した業績と言えます。それは、この時計のムーブメントがあくまで光発電のクォーツウォッチであり、GPSのような外的補正に頼らずに得た精度だからです。これを可能にした技術は素晴らしく、ムーブメントは手作業で組み立てる必要があります。残念なのはシンプルなデザインの時計としては、比較的値段が高いところです。

シチズン「ザ・シチズン AQ6010-06A」
光発電エコ・ドライブ(Cal.0100)
17石
838万8608Hz
フル充電時約6カ月駆動
18KWG(直径37.5mm、厚さ9.1mm)
5気圧防水
世界限定100本
180万円(税別)



選者のプロフィール

Su Jiaxian(SJX)/スー・ジャーシャン

オンラインウォッチマガジンの「SJX Watches」の創設者。SJX Watchesはシンガポールを拠点としているが、世界中の時計愛好家たちに広くに読まれている。

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