CODE 11.59 by AUDEMARS PIGUET 完全解析 (後編)

時計特集

次世代コンプリケーションのプラットフォーム

High Complication Watches

奥山栄一、三田村優:写真 Photographs by Eiichi Okuyama, Yu Mitamura
鈴木裕之:取材・文 Text by Hiroyuki Suzuki

 ファーストコレクションとして6型13モデルが同時発表されたコード11.59。優れた装着感を誇りながらも、実際には十分なボリューム感が与えられたケースは、プロポーションを崩さずに、あらゆるコンプリケーションが搭載できるプラットフォームとしても期待できる。事実ローンチモデルの中には、APRPで新規開発された自動巻きフライングトゥールビヨンの「キャリバー2950」や、〝スーパーソヌリ〞として知られる「キャリバー2953」を搭載した超複雑系も含まれている。逆に、超薄型自動巻きにQPモジュールを重ねた「キャリバー5134」搭載モデルでは、ダイアルに分厚いアヴェンチュリンを用いるなど、クリエイションの幅を大きく広げている。CEOのベナミアスが明かしたところによれば、水面下ではすでにキャリバー4302ベースのバイプロダクトプランが5種類ほど進められているようで、そう遠くない未来に、コード11.59には〝次世代コンプリケーション〞が次々と搭載されてゆくことになるだろう。さらにもうひとつ。今年のSIHHで本誌が聞き込んできた情報を総合すると、「ややおとなしめの表情を与えたファーストコレクションに対して、セカンド以降は遊び心を足してゆく」ことになるようだ。ファーストコレクションのデザインに心血を注いだエマネゲーは、ローンチ以前に社を離れているため、当然セカンド以降のデザインワークには、新しい血が注がれることになる。じっくりと時間をかけて練り上げられたオーデマ ピゲの次世代フラッグシップ。ファーストコレクションの衝撃冷めやらぬうちに、すでに次のステップへと舵は切られているのだ。

CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ
パーペチュアルカレンダー

パーペチュアルカレンダー
パーペチュアルカレンダー
超薄型の自動巻きムーブメントに、永久カレンダーモジュールを重ねた古典的な構成。センター針は、52週のウィークリーカレンダー。透明感のあるブルーダイアルには、アヴェンチュリンガラスが用いられた。自動巻き(Cal.5134)。38石。1万9800振動/時。パワーリザーブ約40時間。18KPG(直径41.0mm、厚さ10.9mm)。20m防水。775万円。


CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ
ミニッツリピーター・スーパーソヌリ

ミニッツリピーター・スーパーソヌリ
ミニッツリピーター・スーパーソヌリ
あらゆるケースに搭載可能という“スーパーソヌリ”の特性を活かした秀作。シリーズで最も厚いケースを持つが、プロポーションはまったく破綻しない。スモークパターンを加えたブルーエナメルの仕上がりも見事だ。手巻き(Cal.2953)。32石。2万1600振動/時。パワーリザーブ約72時間。18KWG(直径41.0mm、厚さ13.5mm)。20m防水。時価。


CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ
トゥールビヨン・オープンワーク

トゥールビヨン・オープンワーク
トゥールビヨン・オープンワーク
超薄型の手巻きトゥールビヨンをアレンジ。ベースとなったCal.2928に対して、直径と厚さが若干増やされているが、その分パワーリザーブも延びている。スケルトナイズのパターンもコード11.59のデザインに則したものに。手巻き(Cal.2948)。19石。2万1600振動/時。パワーリザーブ約80時間。18KPG(直径41.0mm、厚さ10.7mm)。30m防水。時価。


CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ
フライング トゥールビヨン

フライング トゥールビヨン
フライング トゥールビヨン
APRPで新規開発されたフルローター式の自動巻きトゥールビヨンを搭載。ブルースモークが美しいエナメルダイアルを備えた18KWGケース(写真)のほか、ブラックエナメルダイアルの18KPGケースも用意される。自動巻き(Cal.2950)。27石。2万1600振動/時。パワーリザーブ約65時間。18KWG(直径41.0mm、厚さ11.8mm)。30m防水。時価。


Contact info: オーデマ ピゲ ジャパン ☎03-6830-0000

Recommend おすすめ記事

News ニュース