パテック フィリップ「クロノグラフ Ref.5172」をクローズアップ

時計特集

 2019年のバーゼルワールドで発表されたパテック フィリップの新作は、カラトラバ・ウィークリー・カレンダーやノーチラス、アクアノートの新色が話題に上ることが多かったように思われる。それらに紛れて重要な「クロノグラフ Ref.5172」の存在を見落としがちになってしまっていたかもしれない。この新作はブルー文字盤を備えた新しいホワイトゴールド製クロノグラフで、現在では生産終了になったRef.5170の後継機であり更新版でもある。今回はこのクロノグラフ Ref.5172をクローズアップしよう。
Originally published on watchtime.com
Text by Mark Bernardo

パテック フィリップ
「クロノグラフ Ref.5172」


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筆者がバーゼルワールドで撮影したパテック フィリップ「クロノグラフ Ref.5172」。手巻き(Cal.CH 29-535 PS)。33石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約65時間。18KWG(直径41mm、厚さ11.45mm)。3気圧防水。カーフスキンストラップ。803万円(税別)。

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「クロノグラフ Ref.5172」のケースバック側。

「クロノグラフ Ref.5172」の更新箇所として、まずケースと文字盤から見てみよう。ケースサイズは直径41mm、厚さ11.45mmとなっており、これは前モデルよりわずかに大きめになっている。完全にポリッシュ仕上げが施されたホワイトゴールド製ケースに、トップにギヨシェ装飾を施したラウンド型のプッシュボタンが備わり、ラグには3重の段差が施される。バトン状の先端がとがった針とアプライドのインデックスはケース同様ホワイトゴールド製で、蓄光塗料が塗布されている。文字盤上には湾曲したヴィンテージ調のボックス型サファイアクリスタル製風防が備えられている。

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サファイアクリスタル製風防はボックス型であり、プッシュボタンのトップにはギヨシェ装飾が施されている。

 光沢のある、ブルーのニス塗装を施した文字盤の縁には、ホワイトで分および秒目盛りとタキメーターがプリントされている。センターのクロノグラフ秒針にはサンドブラスト仕上げが施され、3時位置には30分積算計が、もう一方の9時位置にはスモールセコンドが配されている。サブダイアルはいずれもホワイトのレイルウェイスケールで囲まれている。

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時分針とアプライドインデックスは、蓄光塗料が塗布されている。

 ムーブメントには自社製キャリバーCH 29-535 PSが搭載されている。これは2009年に初めてのレディス・クロノグラフとして記念すべきデビューを果たしたRef.7071に搭載されたもので、のちにメンズモデルRef.5170にも組み込まれたものである。このムーブメントは、それまでパテック フィリップが自社のクロノグラフに搭載していたヌーヴェル・レマニアベースのキャリバーに代わるもので、現代的な構造に加え、コラムホイール制御や水平クラッチ、その他6つの特許取得の発明を有している。そこに含まれるのは歯車の歯型曲線の最適化やリセットハンマーの自動調整などだ。振動数は毎時2万8800振動、クロノグラフ非稼働時のパワーリザーブは約65時間である。他のパテック フィリップの自社製ムーブメント同様、パテック フィリップ・シールを取得。ジュネーブストライプや面取り、受けや地板の面取りのポリッシュ仕上げといった装飾が施されている。

CH 29-535 PS

手巻きキャリバーCH 29-535 PSは6つの特許を有している。

 時計には文字盤のカラーに合わせた、ネイビーブルーのハンドステッチ仕上げのカーフスキンストラップが付属しており、フォールディングバックルはホワイトゴールド製だ。価格は税別803万円である。

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Ref.5712は、生産終了モデルRef.5170の後継機である。



Contact info: パテック フィリップ ジャパン・インフォメーションセンター Tel.03-3255-8109


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