大女優カトリーヌ・ドヌーヴ、若き日の愛用時計とは?/セレブウォッチ・ハンティング

時計特集

一流のセレブたちは一体どんな腕時計を選ぶのか? 世界のセレブたちのプライベートなワンシーンを切り取り紹介する連載コラム「セレブウォッチ・ハンティング」。今回はフランスを代表する大女優のひとり、カトリーヌ・ドヌーヴが選んだ腕時計を紹介しよう!

カトリーヌ・ドヌーヴ

「是枝裕和監督の新作映画に、大女優カトリーヌ・ドヌーヴの出演が決定!」。ちょうど1年前の2018年夏に発表されたこの話題に、日本のみならず世界の映画ファンが驚いたことであろう。
 カトリーヌ・ドヌーヴといえば、これまで100本以上もの作品に出演してきたフランス映画界きっての大女優だ。1964年の悲恋ミュージカル映画『シェルブールの雨傘』は、ミシェル・ルグランの名曲と、歌って踊るドヌーヴの美しさが際立った圧倒的名作である。この作品で世界的スターの座を手に入れたドヌーヴは、演技派女優として、そしてパリ育ちの生粋のパリジェンヌとして、世界からの注目を浴び続けてきた。


ベニュワール

(c)Everett Collection/amanaimages

 

 今回紹介する1枚は、『シェルブールの雨傘』の発表翌年に行われたカンヌ国際映画祭において撮られた彼女の姿である。同作の役どころを踏襲するようなガーリーなアップスタイルの髪と、ボリュームあるファーのコート。そして手元に合わせられた腕時計は、まるでにじみ出るオーラを引き立てるようだ。独特のオーバルシェイプ、カルティエの「ベニュワール」がはっきりと写っている。


ベニュワール

 フランス語でバスタブを意味する「ベニュワール」。その愛称は、かつてルイ・カルティエがオーバルシェイプの時計を作った1910年代からあるものだった。現在にも通ずるデザインとして誕生したのは1950年代末のことである。わずかに湾曲した文字盤と、手首を包み込むフォルム。シンプルでありながらどこか官能的な雰囲気をまとった佇まいは、時代を超えて女性たちを魅了してきた。

 ドヌーヴがベニュワールを着用する姿は、ここから何年にもわたって確認されている。

カルティエ
「ベニュワール」

ベニュワール

Photograph by Vincent Wulveryck (c) Cartier
「ベニュワール」、2019年に発表されたSMサイズの新作。クォーツ。18KYG(縦32×横26mm)。日常生活防水。119万円(税別)。

 ドヌーヴは親日家としても知られており、これまで何度も日本を訪れている。2018年には自身の75歳の誕生日を、高松宮殿下記念世界文化賞受賞のために日本で迎えた。
 近年の姿からはパテック フィリップやシャネル、ジャガー・ルクルトと思われるブランドの時計を着用する姿も確認されており、彼女が腕時計好きであることが分かる。同時に、腕時計を大切にしてきた彼女のファッション哲学も垣間見ることができた。


 


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