国際時計博物館(MIH)、待望の「MIHウォッチ」第2弾を発表!

時計特集

国際時計博物館「MIHガイアウォッチ」

「MIHウォッチ」の第2弾。2枚のディスクで時間を表示するモデル。自動巻き(SW400-1)。26石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約38時間。SS(直径39mm、厚さ9.74mm)。3気圧防水。初回限定200本。2900スイスフラン(ただし初期申し込みの場合は2400スイスフラン)。支払い方法は、一括してすべての金額を払うか、あるいは注文時にデポジットとして1000スイスフランを支払い、2020年夏の配達時に残金を支払うかのいずれかである。なおどちらの場合も、注文が予想に達しない場合、すべての金額は返金される。初回の注文は2020年の1月20日まで。
広田雅将(クロノス日本版):文
Text by Masayuki Hirota (Chronos-Japan)

2枚のディスクを用いた時刻表示

 スイスのラ・ショード・フォンにあるMIH(Musée international d’horlogerie)といえば、掛け値なしに世界最高の時計博物館のひとつである。この博物館は、膨大な時計(ウォッチ及びクロック)を収蔵するほか、時計業界で最も才能のある人たちを選ぶ「ガイア賞」を主催している。

 博物館内図書室の古書やアーカイブの管理を支援し、歴史的に重要な時計の修復資金に充てるため、2005年9月、MIHは通称「MIH ウォッチ」を生産した。記念すべき第1作は、ルードヴィヒ・エクスリンが設計し、パウル・ゲルバーが組み立てた、チタン製の年次カレンダークロノグラフ。このモダンなクロノグラフは、いまやコレクターズアイテムのひとつと見なされている。

裏側から見た「MIH ガイアウォッチ」。一部をくり抜いたケースからは、MIH(Le Musée international d’horlogerie)の刻印を施したローターが見て取れる。なお、このアイデアは修復予定の「グランドマジシャン」のシャッターに依ったもの。ユニークなケース形状は、MIHのビルディングを上から見たデザインを模したものである。ケースはスティラ、ストラップはブラスポール製。なお、コルニュ製のバックルには、MIHの所在地である「47°06’03” N / 06°49’48” E」が刻まれる。

 今年、MIHは「はるかに手頃な価格でユニークなデザイン」を持つ、「MIH ガイアウォッチ」をリリース。前作のような年次カレンダークロノグラフではなく、2枚のディスクで時と分を表示するこの時計の価格は、2900スイスフラン(最初に申し込んだ人には500スイスフランが引かれる)。初代MIHのおよそ半額という値段は、かなり魅力的である。

 加えてMIHは、このモデルに時計好きをくすぐる要素を盛り込んだ。この時計はスイス製というだけでなく、設計から製造までのすべてが、ラ・ショード・フォン近郊にあるメーカーだけでまかなわれているのである。関わったメーカー・研究所は以下の通り。

Atelier XJC(アトリエ XJC:デザイン)
Brasport SA(ブラスポール:ストラップ)
Cornu & Cie(コルニュ:バックル)
Jean Singer & Cie(ジャン・サンジェール:文字盤)
Laboratoire Dubois(ラボラトワール・デュボア:計測)
Sellita Watch Co(セリタ:エボーシュ)
Stila SA(スティラ:ケース)
Timeforge(タイムフォルジュ:技術開発)

 パテック フィリップやロレックスに文字盤を提供したシンガーことジャン・サンジェールが文字盤を提供する、というだけで大喜びする時計好きは少なくないだろう。また、ボウル状のケースは、MIHのビルを模した形状を持つほか、分ディスクもガイア賞のトロフィーに触発されたデザインを持つ。これまた、時計好きにはぐっとくる要素だ。

文字盤の製造はシンガーことジャン・サンジェールによるもの。メインのディスクはPVD処理されたブルーで、アワーディスクはロジウムメッキされている。

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