視認性、信頼性、精度から検証するベル&ロス「BR V1-92 ブラックスティール」

時計特集

ベル&ロスは、航空機の歴史にインスパイアされた時計を数多くラインナップしているブランドだ。そのため、視認性、信頼性、精度といった、航空計器に求められる性能をどうしても求めたくなる。そこで今回は、この3要素を中心に「BR V1-92ブラックスティール」を検証した。

Originally published on watchtime.com
Text by Martina Richter

BR V1-92 ブラックスティール

ベル&ロス 「BR V1-92 ブラックスティール」
自動巻き(BR-CAL.302)。25石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約48時間。SS(直径38.55mm、厚さ11.14mm)。100m防水。カーフストラップ。24万5000円(税別)。


ベル&ロス 「BR V1-92 ブラックスティール」

 1992年の創業以来、パイロットウォッチはブランドのコレクションの中核を成しており、なかでも航空計器に着想を得た角形の「BR01」は2005年の発表時に大きな話題を呼んだ。ヴィンテージの意味を持つVの文字を冠した「BR V」は、その対極に位置するコレクション。今回のテストモデルである「BR V1-92 ブラックスティール」は、クラシックなラウンド型のステンレススティール製ケースに、飾り気のないマットブラックの文字盤、シンプルな尾錠付きのレザーストラップが合わせられた時計で、リリースされたのは2017年になる。

BR V1-92 ブラックスティール

ブラックとホワイトのコントラストが高い視認性を確保している。

 3ピース構造のステンレススティール製ケースは直径38.55mmで、日常使いに求められる時計の要素をしっかりと備えている。大きすぎず、誰の手首にもフィットするが、それはラグが下に向かってカーブしており、付属のストラップもソフトで柔軟性があるからだ。リュウズは十分なサイズに設計されているため指先でもつかみやすく、巻き上げはもちろん、デイトや時刻を調整する際に引き出すのも容易。そしてケースバックは分厚く、耐水圧は100mをマークしている。

「BR V1-92」の中でもとりわけ特徴的なのが、サファイアクリスタル外周部の膨らみだろう。これにより、ヴィンテージの雰囲気が強調されるだけではなく、ケースをスリムに見せることにも成功している。そして、スリムで深い角度が設けられたベゼルは、両面に反射防止加工が施されたサファイアクリスタル製の風防をぐるっと取り囲んでいる。この2つの要素によって、文字盤はゆとりのあるスペースを確保し、しかも端正な表情を生み出している。ブラックとホワイトのコントラストが最高の視認性を与えているのだ。アラビア数字と3つの異なる長さのインデックスが整然と配置され、暗闇ではアワーインデックスと4つのアラビア数字が、ホワイトのスーパールミノバが施された針とともに浮かび上がってくる。それはまさにコックピットの計器を彷彿とさせるものだ。

BR V1-92 ブラックスティール

手首にフィットしやすいよう、ラグは下に向かってカーブを描いている。


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