クォーツ時計の電池、入れっぱなしでいいの?/ぜんまい知恵袋〜時計の疑問に答えます〜

時計特集

Q:クォーツ時計の電池、入れっぱなしでいいの?

広田雅将

A: 例えば、家の掃除をしていたら、昔使っていたクォーツ時計が見つかった場合など、使わないので、そのまま放っておく人もいますが、それはアウトです。長期間電池を入れたままにしておくと、液漏れなどを起こして、時計が壊れる場合があるからです。直せる場合もありますが、修理費は高く付いてしまいます。

 もしクォーツ時計を使わないのであれば、電池を取り外して保管するか、新しい電池に入れ替えることをお勧めします。

 なお、クォーツ時計に使われる電池には3種類あります。酸化銀電池(SR)、アルカリボタン電池(LR)、そしてリチウム電池(CR)です。安価な時計に使われているのは、LRが多いです。LRはSRに比べて安価ですが、放電特性が安定せず、安価なものを選んだ場合、液漏れを起こす可能性もあります。SRはLRに比べて高価ですが、放電特性が安定しており、液漏れも起きにくいという特徴があります。SRの入っていた時計はLRに替えるべきでありませんし、LR入りはSR入りに交換した方がベターでしょう。

 酸化銀電池の末尾に、WやSWの記述がある場合、Wはデジタル時計用、SWはアナログ時計用、無印は一般機器用です。

 自分で蓋を開け、電池を入れ替える人もいますが、クォーツ時計に使われている電池にはさまざまな種類があるため、基本的には、専門店で交換することをお勧めします。なお、交換の際は、液漏れしにくい日本製の電池が望ましいでしょう。しかし、日本製を模した贋作もあるため、安価な日本製を選ぶのは考えものです。

 電池の交換は、時計のことが分かっている専門店で、が鉄則です。

グランドセイコーのクォーツモデルが搭載する9Fキャリバー。電池に刻まれた「SR920SW」という表示から、電池は日本製の酸化銀電池、しかもアナログ専用であることが見て取れる。セイコーの使う電池は液漏れしないことで知られているが、9Fキャリバーは電池とムーブメントの間に“壁”を設けており、万が一、液漏れを起こした場合でも、ムーブメントへのダメージを最小限に抑える措置が施されている。


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