パテック フィリップ/ノーチラス

アイコニックピースの肖像

広田雅将、古川直昌:取材・文 吉江正倫、ヤジマオサム、三田村優:写真
[連載第1回/クロノス日本版 2010年11月号初出]

1976年、“世界で最も高価なステンレス製ウォッチ”が登場した。パテック フィリップの「ノーチラス」である。“新時代の剣”と銘打たれたこの時計は、卓越した仕上がりを持つだけでなく、120m防水という、当時の薄型時計としては例外的な防水性能を備えていた。しかし、薄さと防水性能を両立させたノーチラスは、その特殊な構造ゆえに搭載できるムーブメントが限定されてしまった。転機が訪れるのは2006年である。この年、パテック フィリップはノーチラスのバリエーション拡大に成功したのである。では何が、ノーチラスのバリエーションを拡大させたのか。その歴史を、06年までの旧ジェネレーションと、それ以降に分けて振り返ってみたい。

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