松山猛のバーゼル日記【3月21日】晴れ その4

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バーゼル日記3月21日その4

 近頃は環境問題に心を砕く企業が増えてきているが、“オリス”はかなり以前からそれに取り組んできた時計ブランドの一つで、自らはペットボトルによる環境汚染をしないように、社内で飲む水は水道水と決めていて、ペットボトルの水の使用を禁じている。
 そして今彼らが始めようとしているプロジェクトは、大きな河川から海に流れ出るプラスティックを、ただのごみではなく資源としてとらえ、それを再生できるようにするための、巨大な構築物を海に浮かべるというものだ。
 太平洋に限らず、世界の七つの海には驚くほどのごみのベルトが散在している。人間がプラスティックを使い始めて以来の負債がそこに浮かんでいるということになる。
 それらが漂着して、美しい海岸線の景観を壊すのも問題だが、それ以上に魚やクジラ、ウミガメなどがそれを飲み込んでしまい、食物連鎖に影響を受けることが恐ろしい。

 プラスティックによる海洋汚染は今や、かなり深刻なものとなってきていて我々日本人の体内にも、マイクロプラスティックに汚染された魚を食べる事によって、微細な粒子が取り込まれ始めているといい、これからの時代を生きていく子供たちのためにも、一刻も早い取り組みが必要とされる。
 “パシフィック・ガベージ・スクリーニングス”というオーガニゼーションが考えているのは巧妙な仕掛けで海に漂うプラスティックごみを集め、それを再生させてもう一度人間生活に生かそうというものだそうだ。
 この巨大な装置は上から見ると、まるで足を広げた蛸のようなデザインで、その蛸の足の間から浮遊するごみを集めるという壮大なものだ。

 その活動に賛同したオリス社のヘルツオーク会長が、オリス・クリーンオーシャン・リミテッド・エディションという時計を作り、売り上げの一部をそのプロジェクトに提供するというものだ。
そしてこの時計の裏蓋に、海で集められたプラスティックを素材として加工した、虹のように様々な色が混ざったものをパネルとして用いている。
 このダイバーズウオッチを手に入れて身に着けると、海洋汚染を防ぐ助けの一助になれるから、海を愛する皆さんだけではなく、多くの人に勧めたい時計なのだ。



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