【71点】ベル&ロス / BR 03-92 ダイバー

スペックテスト

 「四角いダイバーズウォッチ? そんなものはナンセンスだ!」
 技術フリークの時計愛好家なら、BR03-92ダイバーを見たらこう反応するだろう。スクエア型のケースでは、ラウンド型のものよりも防水性を確保するのが難しいことを熟知しているからである。だが、ベル&ロスは、ブランド特有のスクエア型のケースで、約25%の安全域を加えた300㎜防水の時計を設計することに成功した。これはねじ込み式リュウズ、厚さ2.85㎜のサファイアクリスタル製風防、そして4本の頑丈なネジで文字盤側のアッパーケースとミドルケース、厚さ2.8㎜のステンレススティール製裏蓋を連結する技術によって実現した。その結果、スクエア型のステンレススティールケースに円形の黒く丸い回転式ベゼルが載る、素晴らしい外観に仕上がっている。

 バランスよく配された表示要素はダイバーにとってうれしいデザインである。また、重要な表示要素はすべて、暗所でも強く発光する。ベゼルに配されたゼロポイントのドットやアプライドインデックス、分針や秒針に至るまで、蓄光塗料が使用されているからだ。特に、ダイビング中の秒針の発光は、時計が機能していることを確認するのに重要である。そしてオレンジに塗られた時針のみ、水中深く潜った暗い場所では発光しない。これは潜水に重要な情報からダイバーの気がそれるのを避けるためだ。

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堅牢な構造。裏蓋は、ミドルケースとアッパーケースに4本の丈夫なネジで連結されている。内部で時を刻むのは装飾のシンプルなETA2892A2

 針とインデックスの加工は非常に秀逸で、高級感ある印象を与えるのに貢献している。同様のことが、頑丈でファセット豊かに仕上げられたケースにも当てはまる。傷に強いセラミックスではなく、アルミニウム製のスケールがベゼルに採用されていることと、ケースが正方形であることから、ベゼルを回すのが素手でも極めて困難であるのが、残念な点である。

 この点は、幅広のラバーストラップとは対照的である。ラバーストラップの端部には形状が特徴的な大型の尾錠が装備されている。ストラップは太いバーと頑丈な六角ネジでケースに固定されているため、サンゴや潜水具に引っかかっても時計を紛失することはまずないだろう。

 ラバーストラップを取り付けた状態では、比較的温かい水中でしか潜水することができない。というのも、このストラップの長さでは分厚いドライスーツの上から時計を腕に巻くことが難しいからだ。その代わり寒冷地域で発泡クロロプレン製ドライスーツや手袋の上からBR03-92 ダイバーを着用する場合には、付属の面ファスナー付きファブリック製ストラップに付け替えて使用することができる。

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