【85点】オメガ / シーマスター ダイバー300M マスター クロノメーター

スペックテスト

 シーマスター ダイバー300Mが25回目の誕生日を迎えた2018年、オメガは新バージョンによって大成功を収めた。新しいダイバーズウォッチは旧来型と比べるとよりモダンで、より高級な仕上がりにもかかわらず、値上げはフェアな範囲にとどまっていた。それ以前のモデルは、ETAをベースとしたキャリバー2500を搭載し、ダイビング時に便利なエクステンション付きのフォールディングバックル、ポリッシュ仕上げのラッカー塗装文字盤、ステンレススティール製ケースを備え、39万9000円だった。昨年発表された同モデルの新世代では、価格は52万円からと控えめであるにもかかわらず、最先端の自社製ムーブメント、キャリバー8800を搭載し、レーザーエングレービングを施したセラミックス製文字盤とラバー製ストラップ、もしくはクイックエクステンション付きのブレスレットを備え、直径は41㎜から42㎜に拡大された。もちろん、スケルトナイズされた剣形針、300mの防水性能、10時位置のヘリウムエスケープバルブ、9列のリンクブレスレットといった特徴はそのまま引き継がれている。

シーマスター ダイバー300M マスター クロノメーター

最先端の材料

 2019年、オメガはさらなる一歩を踏み出した。新しいシーマスター ダイバー300Mはセラミックスとチタンで軽量化され、傷に強い。ブラックカラーのバージョンはセラミックス製尾錠の付いたラバー製ストラップとNATOストラップが用意される。価格は87万円と高額だが、この金額を支払えばケース径43.5㎜の、通常は6時位置に置かれる日付表示を廃した極めてバランスの良い文字盤を持つ時計を手に入れることができる。さらに、文字盤の様式を特徴づける波模様も、今回はポリッシュ仕上げの文字盤表面へのレーザーエングレービングではなく、マット仕上げの面からポリッシュの表面が控えめに浮かび上がるレリーフ彫りになっている。

 デザイン全体を決定づけるのはセラミックスという素材である。ポリッシュとサテンのコンビネーションによる仕上げは文字盤だけでなく、セラミックス製ベゼルにも採用されている。特に魅力的なのは、セラミックスで出来た尾錠にも、カーブを持つケースの形状が再現されている点である。

 ケースとなめらかに連なるラバー製ストラップは、有機的なラグのカーブを違和感なく引き継いでいる。ストラップは、サンドブラスト仕上げのマットな3本の幅の広いラインと、それらを区切るように隆起したブラシ仕上げのラインが2本で構成されている。このデザインにより、ストラップは一見、スリムな印象を与えるが、時計を着用すると、ストラップのデザインが着け心地にも貢献していることがすぐに分かる。巨大なケースだが、細い手首でも着用感は快適である。ただ、ストラップのラバー素材は、暑い日にはやや不快感を感じさせるかもしれない。オメガは、発汗を抑える治療薬までは発見していないようだ。

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